「コンフィって、どんな料理?」
聞いたことはあるけれど、詳しくは知らない方も多いのではないでしょうか。本記事ではコンフィの解説と、レシピを紹介します。
コンフィとは?
「コンフィ」という言葉は、フランス語の「confit」に由来しており、調理法や食品の種類を指す場合に使われます。
一般的には、コンフィは肉や魚、野菜などを低温でゆっくりと煮込み、その後オイルや脂で保存する方法を指します。この調理法により食材が柔らかくなり、風味が凝縮されます。特に、鴨のコンフィやガチョウのコンフィは有名です。
また、コンフィは果物を砂糖で煮込んで作る甘い保存食も指すことがあります。例えば、オレンジやレモンのコンフィは、ケーキやパンのトッピングとして使われることが多いでしょう。
一般的にコンフィは保存性が高く、長期間保存することができるため、フランス料理や地中海料理などでよく使われます。また、風味豊かで、食材の旨みを引き出すといった特徴があります。
コンフィのメリット
コンフィの調理法にはいくつかのメリットがあります。
風味と柔らかさの向上
コンフィは低温で長時間煮込むことによって、食材の風味が凝縮され、柔らかくなります。肉や魚の場合、繊維がほぐれ、口の中でとろけるような食感になります。
長期保存が可能
コンフィはオイルや脂で覆われて保存されるため、酸素や細菌の侵入を防ぎます。これにより、食材の鮮度を長期間維持することができます。保存食として使用する場合、季節外れの食材や大量に手に入った食材を有効活用することができます。
時間と労力の節約
コンフィの調理は比較的簡単であり、一度に多くの量を調理することができます。長時間煮込む間は手をかける必要がないため、他の料理の準備や作業を同時に進めることができます。
多目的な利用方法
コンフィは単体で食べるだけでなく、他の料理の材料やトッピングとしても利用することができます。例えば、コンフィした鴨の肉をサラダやパスタに加えたり、果物のコンフィをデザートの一部として使ったりすることができます。
これらのメリットにより、コンフィは料理に深い風味をもたらし、保存性や利便性の点でも優れた調理法として広く利用されています。
コンフィとアヒージョの違いは?
コンフィとアヒージョは、どちらもフランス料理や地中海料理で使用される調理法ですが、その違いは以下の通りです。
調理方法
- コンフィ: コンフィは、低温で長時間にわたって食材を煮込みます。一般的には、肉や魚、野菜などを脂やオイルで覆いながら煮込む方法を指します。
- アヒージョ: アヒージョは、オリーブオイルで食材を炒める方法です。にんにくや唐辛子、ハーブを加え、食材と一緒に短時間で調理します。
使用する調味料
- コンフィ: コンフィでは、食材を煮込む際に脂やオイルを使用します。煮込む際には塩やハーブ、スパイスなどが加えられ、風味を引き立てます。
- アヒージョ: アヒージョでは、オリーブオイルににんにくや唐辛子、ハーブ(例:ローズマリー、タイム)を加えて風味をつけます。一部のバリエーションでは、トマトやワインも使用されることがあります。
使用する食材
- コンフィ: コンフィは主に肉や魚、野菜などの食材が使用されます。代表的なものとしては、鴨のコンフィやガチョウのコンフィがあります。
- アヒージョ: アヒージョでは、主に魚介類が使用されます。特に、ガーリックシュリンプ(エビ)のアヒージョが有名です。
目的
- コンフィ: コンフィの主な目的は、食材の風味を引き出し、柔らかくして保存性を高めることです。長期間保存することができ、煮込まれた食材はとても風味豊かです。
- アヒージョ: アヒージョは、旨味や風味を食材に染み込ませることを目的としています。オイルと調味料の組み合わせにより、食材に深い味わいを与えます。
これらは、コンフィとアヒージョの一般的な違いですが、地域や個々のレシピによって微妙な差異がある場合もあります。
【レシピ】ミニトマトのコンフィ

※画像はイメージです
材料 ミニトマト約20個分
- ミニトマト 約20個
- にんにく 1かけ
- バジル 3枚
- 塩 ひとつまみ
- オリーブオイル 150cc
作り方
- ミニトマトを湯剥きします。ヘタを取り、ヘタと反対側の方に浅く十字の切目を入れたら、沸騰したお湯に10秒ほど入れ、すぐに取り出し、氷水に漬けておきます。粗熱が取れたら皮を剥き、キッチンペーパの上に並べ、余計な水分を取り除いておきましょう。
- 耐熱皿に薄くスライスしたにんにくとバジルを並べて、湯剥きしたミニトマトを並べていきます。
- 塩ひとつまみをふりかけ、オイルを分量の50ccだけ回しかけます。
- 180℃に予熱したオーブンで50~30分ほど焼いていきます。
- グツグツとかさが増し、トマトの見た目が一回り小さくなったらOKです。
- オーブンから取り出し、粗熱が取れるまで常温で置いておきます。
- 粗熱がとれたら保存容器に入れ、残りのオイルも入れて出来上がり。
コツ・アレンジ方法
- ミニトマトは湯剥きするのがオススメ!しないでそのまま作ると、後々舌触りに影響します。
- 生のバジルを使っていますが、ドライバジルでもOK。トマトとバジルはとても相性が良く、風味が良いのでぜひ入れてくださいね。
- 深めの耐熱皿で作りましょう。焼成していると後々トマトの水分が出てきて、かさが増します。
- 保存は冷蔵庫でしましょう。保存瓶に入れなくとも、2~3週間は保存できます。
- 今回はミニトマトで作りましたが、もちろん普通のトマトでもOK
- オイルはトマトに多めに回しかける程度。トマトの底がちょっぴりオイルで浸る位です。
- 塩はお好みで。にんにくとバジルの量もお好みで大丈夫です。
- 後々に足すオイルはひたひたになるまで入れましょう。
- 粒黒コショウを一緒に入れてもスパイシーで美味しいです。
- オイルはオリーブオイルを使いましたが、他にもグレープシードオイルなどクセのないオイルもおすすめです。
ミニトマトのコンフィの食べ方
そのまま食べても、もちろんOK!※冷蔵庫で保存しているので、オイルが固まっています。食べるときは、食べる分だけ数分前に常温に出しておきましょう。
他の料理に少し加えるのもオススメなので、その方法をご紹介しますね。
パスタ
オイルも使って沢山入れてトマトパスタにしても◎トッピングとしてのせるのも美味しいです。
サラダ・ドレッシング
オイルに少量の酢を入れてドレッシングにしても美味しいです。ミニトマトはグリーンサラダに添えても◎
冷静スープのトッピング
トマトの冷静スープにトッピングしたり、オイルを回しかけてもおいしいですよ。
コンフィは具材もオイルもおいしい!
ミニトマトのコンフィはオイルも最後まで美味しくいただけます。
トマトのうまみとにんにく・バジルの風味が染みこんでいて、とってもおいしいオイルになっていますよー!
パスタやサラダ以外にも、炒め物の油としても活用できますので、お好みで色んな料理につかってみてくださいね。
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